文系出身プログラマ、アキゾラ(@akizorainvest)です。
未経験プログラマシリーズ、第3弾です。
- 【新卒】文系出身未経験でプログラマになった元ガングロ女の話①【就職編】
- 【プログラミングできるようになるまで】文系出身未経験でプログラマになった元ガングロ女の話②【新入社員編】
- 【管理したくない】文系出身未経験でプログラマになった元ガングロ女の話③【休職編】←今コレ
- 【復職】文系出身未経験でプログラマになった元ガングロ女の話④【転職活動編】
前回まででは、ようやっとプログラマとして働きだす新入社員のあたりまでお話ししました。
今回は、その後それなりに働きだしたアキゾラに訪れる負の影の話です。
ある日、突然訪れたプロジェクト終了
新入社員で配属されたプロジェクトは、どちらかと言えば激務だった方でした。
当時はわりと火を噴いているプロジェクトが自分の部内には多く、休日に他プロジェクトのヘルプに駆り出されることもあったですw
ケータイ開発系の部隊は特にヤバめでした。
平日は自分のプロジェクトが忙しく、やっと休みになったと思ったら、他のプロジェクトのヘルプw
当時は本当に忙しく働いていました。
よく自分やさぐれなかったなぁと思ったりw
でも、仕事自体はそんなに嫌じゃなくて、ぶーぶー言いながらも、普通にこなしていたと思います。
そんな中、ある日突然でした。
いや、もちろん上の方の人にしたら突然じゃないと思いますけどw、アキゾラ的には突然。
自プロジェクトの終了(一時中止的な扱いではあった)が決まりました。
理由は、正直ずっと売上がいまいちだった・・・w
これリーマンショック頃だったんだよね。
当時は全く意識なかったですけど、この辺も影響あったんですかね。もしかしたらね。
目の前に仕事が常にあふれていたので、あまり周りのニュースの意識がなかったアキゾラw
投資もしていないし(これよりも前にFXやってたんだけど、この頃にはすでに退場済みw)w仕事とサーフィンだけって感じで、まぁなかなかアホでしたね。
で、自分のプロジェクトはいったん新規開発作業はとん挫し、保守作業のみ細々と続けるような形になったと記憶していますが、これにより、しばらくアキゾラは他のプロジェクトのヘルプ作業を行う、出稼ぎ状態になりました。
出稼ぎ先で意外と役に立つファインプレーをかます
基本的に、出稼ぎ(ヘルプ)で行く先は忙しいところが多い訳なので、なんやかんや忙しいまま働いていました。
そんな中、確か1か月ほど出稼ぎに参加していたプロジェクトがあったんですが、そのプロジェクトで継続して仕事をすることになりました。
自プロジェクトの方は復活せずで、これで正式に部署の所属が変わり、新たなプロジェクトの一員となりました。
業務用のプリンタ関連の仕事でした。
これは組み込み系の分類なのかなぁ、そうだとしても、その中でもハード寄りではなくって、そのプリンタを管理するアプリケーションっていうんですかね。GUIのアプリ開発でした。
ここでですね、既存のアプリの機能をベースとしてもうちょっとスリムでシンプルなやつだしたいって開発の話が合ったんですね。
ライト版というか。そんなに色んなことできなくてもいいから、最低限のこれだけできて、もうちょっとお安く気軽なもの、みたいな感じでしょうね。
これのね、プロトタイプの作成を任されたんです。
プロトタイプって言っても、すでにベースの完成したアプリがあるので、基本ココから載せる必要のない機能を削ればいいので、そんな難しい話じゃありません。
しかし、プロトタイプを作成するにあたって、大きく期待された改善点が、1つありました。
性能改善です。
ベースのアプリは、まず、起動が遅い。画面更新するのに結構時間がかかるとか。とにかくもっさりしていたんです。
プロトタイプでは、ここがもうちょっとなんとかならないかっていうのが、課題でした。
機能削るわけですしね、いらない情報取得や情報更新は極力省いて、なんならちょっとくらい自動で更新されなくなるところがあったとしても、性能重視で行きたいというわけだったのです。
ソースを確認したら、確かに無駄な(いや無駄じゃないかもしれないんだけどw)情報更新が多かったです。
この画面表示でなんでまた情報取得する必要ある?みたいな、正直ようわからんつくりになってたんですよね。
(そうは言っても、アキゾラこの時点で仕様書とか読み込んでるわけじゃないですし、アプリの機能全容もほとんど理解してませんので、無駄とは断言できないんですがw)
ライト版のプロトタイプでは、ごっそり不要なものを削除してみました。
こういうイメージでどうですか?って提案に使うようなほんとに簡単なプロトタイプだったので、ちょっとくらいおかしいところがあっても構わないという話でしたw あくまでデモ版、みたいなね。
なのでですね、結構思い切ってやったんですよね。
そしたら、なんかかなり性能改善できちゃいましてね、、、ベース版と比べると、最速で1/100くらいに時間を短縮できた機能もあったw
自分でもおお!と思ったんですけど、これで、あ、この子結構使えるじゃん!って評価された、ような気がする。
いやまぁちょっとくらいおかしくてもいいデモ版だからできたんだけどっていうところも大きかったんですけどね、意外に評価されて嬉しかった記憶があります。
気が付くとライト版製品のリーダーの位置に。
プロトタイプの評価があったためだと思うんですけど、なんかその後ライト版製品の開発を正式に着手するにあたり、リーダーになることになりました。
リーダーといっても、サブリーダーみたいな感じかな。
そのプロジェクトでは、正式フル製品版、個別版、そしてライト版、みたいな感じでいくつか開発が走ってる感じ。
全体をまとめるPMがいて、その下ですね。
ライト版は基本的にはフルの製品版で出来上がったものベースで開発していくので、そこまで大きなものじゃないんですけど、アキゾラの下には、1つ下で私と同じ時期にこのプロジェクトに参加してきた後輩と、新入社員のフレッシャーズ。
これ正直焦りましたね。
アキゾラ、そもそもまだ製品版の事もそこまでよく知らないんですよ。そんで同じようによく知らない後輩と、何も知らない後輩。
オブザーバーみたいな感じで、このプロジェクトのベテランさんも何かあれば技術的に相談に乗ってくれる形になっていましたが・・。
開発の線表引いてね、2人だけどメンバの作業進捗確認して、それを週1の工程会議でPMにあげて。
なんか、開発もしながら、管理もすることになりました。
工程会議では進みが悪いと、どうするの?どうやってリカバるの?と詰められている他のリーダーを見て明日は我が身とどんよりしたり。。
開発作業自体はそこまで重い物だったわけじゃないのですが、なんか、これまでの仕事の楽しさは感じられなくなっていきました。
段々プレッシャーが強くなってきて仕事が楽しくなくなってきた
製品自体の事もよくわかっていない段階で、リーダーになり、下につく人たちもよくわかっていない状態。
これが結構きつかった。
技術力が豊富とか、経験豊富な人が担当で入ってくれていたら、違ったかなとも思ったりするんですが、まぁどうなんでしょう。
後輩たちの分からないこと、結局私も分からないことなんです。
進捗どう?って小さなミーティング開いても、技術レベルで追いついていない、コードが読めないみたいなところがあれば、アキゾラがそこを読んで理解して説明しないといけないし(これは新入社員の人の方。結局この体制ではOJTする人がいないので、アキゾラがカバー)、もう一人の後輩も、技術力はあれど(アキゾラよりあったと思うw)製品についての基礎知識はアキゾラと同レベルなので、既存の仕様面での話などの質問は、アキゾラにされても分からず、ベテランさんに素通りパスみたいなことも多かった。
素通りパスといっても、アキゾラも知っておきたいので常に参加。
この頃になると、聞いてばっかりじゃだめだという思いも大きいので、必死こいて調べてドツボにはまっていたり。
進捗だけ見てればいいわけじゃなく、自分も開発に参加し、さらに技術的なフォローもしないといけない、これが若干4年目(だったと思うwあいまいw)のアキゾラにはキツかった。
ベテランさんに頼れば、全然頼れたんだけど、あくまで自分がまずは全力でやってみないと、ここで頑張らないとって思いで結構頑張ってたような感じがしますね。
進捗管理するってのも、これまでやってきていないから、なんかふわっとした感じでこれでいいのかなみたいな。見よう見まねでやってるけど、よくわからない。ダメ出しはされないけど、なんかよく分からない。
何やるにも、自信が持てない感じになってました。
それでいて、頑張ってたからなのかどうかわかりませんが、特に進捗が遅れたとか、問題が起きたとか、そういうことはなかったんですけどね。
今となってはですが、勝手に背負って、勝手にプレッシャー感じてたみたいなところ、ありますね。
プロジェクト変わったばかりで、周りの人ともそこまで親しくなく、なんか気軽に相談というか、そこまでいかなくても、息抜きみたいのも、できなかったんですよね。
表面上うまくは話せるんですけど、イマイチ中に入っていけない人見知りっていうか。
そんなことも重なって、なんか一人で孤独を感じるようになりました。
さらにこの頃になると、休みの日に海に出る気力がなくなってきて、あまりサーフィンもしなく、、できなくなりました。。
ある日突然、会社行くのやめたくなり、休職へ
ある日突然というか。
いや多分もともと毎日行きたくないなと思ってたような気はするんですが、そう思っていると思わないように、頑張んなきゃ!と思っていたところ、ついに爆発して、「行きたくない!」となったみたいな感じがする。
あんまり重く話すのも嫌だってのもあるんだけど、正直、あんまり覚えてなくて、詳細が語れないというのが現実w 当時の事。
ただ行きたくない、そう思ったら、そう声に出したら、ほんとに行きたくなくてほんとに行けなくなった。
結論から言うと、心療内科でうつ状態の診断をもらうこととなり、休職することになりました。
結構突然だったと思います。
それまで、欠勤を繰り返すとか遅刻するとかそういうことはなかったです。
マジで頑張らなきゃと思ってつっぱしってたと思うから。
ぱちんと切れてしまった感じなんですかねぇ。
他人事のようで申し訳ない、でもほんとあまり覚えていないというのが現実。
あ、なんか人生やめたいみたいなそういうところまでは全然いってないですよ。診断も、鬱状態で、鬱病ではなかったですし。
アキゾラの休職は何が原因?
アキゾラの休職要因ですが、これは自分では、「管理業務」をすることがあまり向いていないのではないかと思っています。
それと、色々新しいことが一気に重なって自分の中で消化しきれなかった、こっちの影響も強かったかもしれません。
プログラマとかSEとかって、鬱で休職する人が多いみたいなイメージがある人もいるかもしれないんですが、アキゾラのはそれとは理由が違うように思いますね。
プログラマやSE特有のってのは、プログラミングが難しくてついていけないとか、激務残業続きでやられるとか、そういう系のものですよねおそらく。
アキゾラはそれじゃないですね・・w
管理するっていうのは、なんだろ、ちょっとゼネラリスト的な方向になるよね。スペシャリストじゃないんですね。
アキゾラはなぜプログラマになったのか、ここにつながる話ですがスペシャリストになりたかった。
ゼネラリスト、管理職とかこっちの方向だと思いますが、はっきり言ってアキゾラはこれ全く求めていません。
この辺が、自分のやりたいこと、目指すキャリアと、食い違いがあってその違和感と、さらに新しいこといっぱいの中で、うまく消化していけなかったんかなぁって思いますね。
まとめ
休職、ほんと突然だったんですが、これで学んだことは、一番大きいのはズバリ、これ。
自分がいなくても、会社は回っていく。
鬱っぽくなって休職してしまうタイプって、くそまじめに背負っちゃうタイプだったりすると思うんですけど、これほどほどにしないとダメですね。
そんな風に一生懸命、自分が頑張らなきゃ!自分がいないと!と自分を削って会社に貢献しても、何かあって自分が仕事ができなくなれば、会社は変わりを見つけて仕事は回っていきます。
もちろん、迷惑かけます。予定狂うし、人員配置とか余計なタスクが残された人、会社側には振ってかかっているわけですが、それでも結局回っていくんです。
自分に何かあっても、助けてくれません、会社は。
こんな言い方すると、なんか無責任で会社なんかどうでもいいみたいな考えのようにとられるかもしれないんですが、そうじゃなくて、ようは優先度の問題で。
第一に自分を大事にしないと、最終的に自分の事を守れるのは自分だけ。
鬱になって休職とかしてしまうタイプの人は、もう少し自分本位で考えるくらいでちょうどいいかもしれません。
まぁでも、アキゾラは休職してよかったと思っています。
休職したおかげで、学んだことがありますし、ふっと気が抜けたところで、仕事はこのくらいでいいんだって思えるようになりました。
テキトーにやるっていうことじゃなく、自分が仕事に力を入れるペース配分というか、そういうものが分かるようになりました。それまで、分かってなかったですから。
アキゾラ、休職してね、ゆっくり休んで、その後結局また元気になって復活しますw
はい、休職編はこのあたりで終わり。
休職を終え、復職した後の話は、【復職】文系出身未経験でプログラマになった元ガングロ女の話④【転職活動編】へ。
ではでは!
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