【配当金】年間で100万円を到達するにはいくら必要か【SPYD編】

海外ETFヒント

配当金だけで年間100万円ほど受け取れたら、結構嬉しい話です。

これを実現するためにはいったいいくらくらいの元金が必要なんでしょうか?

巷にはかなりの高配当株なんかがありますが、今回は米国株式の高配当ETFの中でも、トップクラスで配当利回りが高いSPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)で実現するとしたらいくら必要なのか、を確認してみます。

SPYDの配当利回り、値上がり益は一定ではなく常に変動します。今後どう動いていくのかは誰にも正確なことは分かりません。ここでご紹介するものは、全て「このくらいで推移する場合」という仮定の話ですので、その点ご理解の上読み進めていただけると良いです。

 

  

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SPYDの配当利回りは、3%から5%

まず、SPYDの配当利回りを確認します。

2020年2月現在、SPYDの配当利回りは4.41%。(3月時点では、暴落の影響で7%を超えましたが、、、これは異常ですね。。)

大体このあたりで推移すると考えていますので、配当利回りは4%で計算することにします。

実際のところ税金の問題がありますが、とりあえず4%で計算しますよ。

 

結論から言うと、25,000,000円必要です

いきなり結論w

はい、単純に計算するとですね、25,000,000円 × 4% = 1,000,000円 ということで、元金は 25,000,000円 必要なのです。

ちょっと現実味がないなぁ・・・と思った方。

一括でこれだけ用意してつっこむ、というのはなかなかできることじゃありませんし、できたとしても、しないほうがいいと思います。よほど株価が下がっているなという確信がない限り、、

私たち一般庶民ができるのは、コツコツ買い付けていく方法。

だんだんと配当金を増やしていって、いずれ100万円に到達させるわけです。

それも複利効果を利用していくため、ただコツコツ2500万を貯めるのとは違います

では毎月、毎年コツコツ貯めていくとすると、どのくらいで達成できるのでしょうか?

 

元金は値上がり益(キャピタルゲイン)も考慮する

SPYDは米国株式の高配当ETFです。

当然、高い配当利回りに注目してこちらを購入する方が多いわけですが、値上がり益(キャピタルゲイン)があることも注目すべきところです。

配当金がでる元金は、自分が買った金額ではなくその時の株価で算出されますので、この値上がり率が高いほど配当金も高くなるわけです。

複利の効果の一つですね。

実際のところ、アキゾラの感覚ではSPYD自体はそこまで値上がり益が高い感覚はないのですが、実際どの程度なのかというと。

アキゾラ保有のSPYDの実態です(特定口座分)

ご覧の通り、+4.10%です。(円ベースで見ると、6%くらいになってる)

今新型コロナウイルスの影響なんかもあることはあるんですけど、このくらいでています。

過去の買い付け履歴の約定価格ちょっと見てみましたけど、めちゃめちゃ安いところで買えているかといったら全然そんなことなかったんで、うまくやればもっといきそうですね。まぁでもそれは難しいのも事実w

一応、信憑性を高めるために実際の過去データで確認します。

株価(ドル)値上がり率
2016年1月28.07
2017年1月35.3025.76%
2018年1月37.486.18%
2019年1月34.37-8.30%
2020年1月38.9813.41%
平均9.26%

全部、1月の頭時点の株価で算出したデータです。

あ、なんかアキゾラが想像してたより、高いw けど、1月の特定の日の株価の抜出なので、結構ざっくりです。まあ年一で買い付けする場合だったら、まさにこの通りといった感じですが。

一応毎月というか、定期的に買い付けするのを前提とするので、これはざっくりしすぎているというところを加味、そして今現在アキゾラのSPYDで出ている4%と総合して考えて、値上がり率を年5%と仮定しましょう。

これが控えめか、やりすぎか?確実なところは、誰にも分かりませんw

 

値上がり率が年5%、毎年50万円買い付けることとすると?

はい、今回計算に使う設定は以下です。

SPYDの配当利回り 4%

SPYDの値上がり率 年5%

毎年、50万円ずつ買い付け。

これで、配当金が100万円になるのは、いつでしょうか?

ちなみに、福利効果を得ずにただコツコツ貯めて2500万を達成するには、50年必要ですよ。

2020年から開始したとして、以下が一覧になります。

元金値上がり益込配当金
2020 年¥500,000¥525,000¥21,000
2021 年¥1,025,000¥1,076,250¥43,050
2022 年¥1,576,250¥1,655,063¥66,203
2023 年¥2,155,063¥2,262,816¥90,513
2024 年¥2,762,816¥2,900,956¥116,038
2025 年¥3,400,956¥3,571,004¥142,840
2026 年¥4,071,004¥4,274,554¥170,982
2027 年¥4,774,554¥5,013,282¥200,531
2028 年¥5,513,282¥5,788,946¥231,558
2029 年¥6,288,946¥6,603,394¥264,136
2030 年¥7,103,394¥7,458,563¥298,343
2031 年¥7,958,563¥8,356,491¥334,260
2032 年¥8,856,491¥9,299,316¥371,973
2033 年¥9,799,316¥10,289,282¥411,571
2034 年¥10,789,282¥11,328,746¥453,150
2035 年¥11,828,746¥12,420,183¥496,807
2036 年¥12,920,183¥13,566,192¥542,648
2037 年¥14,066,192¥14,769,502¥590,780
2038 年¥15,269,502¥16,032,977¥641,319
2039 年¥16,532,977¥17,359,626¥694,385
2040 年¥17,859,626¥18,752,607¥750,104
2041 年¥19,252,607¥20,215,238¥808,610
2042 年¥20,715,238¥21,750,999¥870,040
2043 年¥22,250,999¥23,363,549¥934,542
2044 年¥23,863,549¥25,056,727¥1,002,269

2020年に開始すると、2044年には、100万円配当金達成できることが分かります。

年間50万円ですので、月に換算すると、41,666‬円です。

そこまで現実味のない話でもなくなってきた感じがしますね。

これを続ければ、24年後には、毎年が100万円何もしなくても入ってくるようになります。

買い付けにかかった純粋な金額は、50万 × 24年 = 12,000,000 円です。

期間が24年と言うことは、コツコツ貯金の50年に比べたら半分以下の期間なんですね。これはすごい。

ちなみに、これは配当金の再投資を行わなかった例です。

 

配当金を再投資していくとどうなるか?

年100万円を達成するまで、配当金は全て再投資したとすると、どうなるでしょうか?

複利の効果を最大限に利用した場合の例です。

元金評価益込み配当金
2020 年¥500,000¥525,000¥21,000
2021 年¥1,046,000¥1,098,300¥43,932
2022 年¥1,642,232¥1,724,344¥68,974
2023 年¥2,293,317¥2,407,983¥96,319
2024 年¥3,004,303¥3,154,518¥126,181
2025 年¥3,780,698¥3,969,733¥158,789
2026 年¥4,628,523¥4,859,949¥194,398
2027 年¥5,554,347¥5,832,064¥233,283
2028 年¥6,565,347¥6,893,614¥275,745
2029 年¥7,669,358¥8,052,826¥322,113
2030 年¥8,874,939¥9,318,686¥372,747
2031 年¥10,191,434¥10,701,006¥428,040
2032 年¥11,629,046¥12,210,498¥488,420
2033 年¥13,198,918¥13,858,864¥554,355
2034 年¥14,913,218¥15,658,879¥626,355
2035 年¥16,785,235¥17,624,496¥704,980
2036 年¥18,829,476¥19,770,950¥790,838
2037 年¥21,061,788¥22,114,877¥884,595
2038 年¥23,499,472¥24,674,446¥986,978
2039 年¥26,161,424¥27,469,495¥1,098,780

2039年で100万円達成しました!19年程度で達成!

買い付けにかかった純粋な金額は、50万 × 19年 = 9,500,000 円でした!

配当金再投資なしに比べて、5年早く達成できるようです!配当金再投資なしの2039年時点では、配当金まだ70万円弱。

複利の効果って偉大ですね!

 

毎年たくさん買い付けしていければその分早く目標は達成できる

ちなみに、年間100万円と買い付けをしていく場合は、配当金再投資なしの場合で2036年に、配当金再投資で、2033年に達成できます。

配当金再投資なしの場合

16年で達成しますので、買い付け金額は、100万 × 16年 = 16,000,000 円 となります。

元金値上がり益込配当金
2020 年¥1,000,000¥1,050,000¥42,000
2021 年¥2,050,000¥2,152,500¥86,100
2022 年¥3,152,500¥3,310,125¥132,405
2023 年¥4,310,125¥4,525,631¥181,025
2024 年¥5,525,631¥5,801,913¥232,077
2025 年¥6,801,913¥7,142,008¥285,680
2026 年¥8,142,008¥8,549,109¥341,964
2027 年¥9,549,109¥10,026,564¥401,063
2028 年¥11,026,564¥11,577,893¥463,116
2029 年¥12,577,893¥13,206,787¥528,271
2030 年¥14,206,787¥14,917,127¥596,685
2031 年¥15,917,127¥16,712,983¥668,519
2032 年¥17,712,983¥18,598,632¥743,945
2033 年¥19,598,632¥20,578,564¥823,143
2034 年¥21,578,564¥22,657,492¥906,300
2035 年¥23,657,492¥24,840,366¥993,615
2036 年¥25,840,366¥27,132,385¥1,085,295

配当金再投資ありの場合

13年で達成しますので、買い付け金額は、100万 × 13年 = 13,000,000 円 となります。

元金評価益込み配当金
2020 年¥1,000,000¥1,050,000¥42,000
2021 年¥2,092,000¥2,196,600¥87,864
2022 年¥3,284,464¥3,448,687¥137,947
2023 年¥4,586,635¥4,815,966¥192,639
2024 年¥6,008,605¥6,309,035¥252,361
2025 年¥7,561,397¥7,939,467¥317,579
2026 年¥9,257,045¥9,719,898¥388,796
2027 年¥11,108,693¥11,664,128¥466,565
2028 年¥13,130,693¥13,787,228¥551,489
2029 年¥15,338,717¥16,105,653¥644,226
2030 年¥17,749,879¥18,637,373¥745,495
2031 年¥20,382,868¥21,402,011¥856,080
2032 年¥23,258,092¥24,420,996¥976,840
2033 年¥26,397,836¥27,717,728¥1,108,709

毎年100万円がんばれば、13年後には、毎年100万円入ってくるようになる、これ頑張れるような気がしますw

こういったものは元金が大きくなれば大きくなるほど複利効果でどんどんお金が入ってきますので、このあたりまできたら、たとえ同じこと続けているだけでも、もっとお金が入ってくるようになりますね。

 

まとめ

SPYDで配当金100万円を達成するのは、以下のような形になりました。

必要な買い付け総額は、年50万で期間を長く取る方が結果的に少なくすみました。

毎年50万円ずつ買い付けの場合
 配当金再投資なしで24年後 投資額 12,000,000 円
 配当金再投資ありで19年後 投資額 9,500,000 円

毎年100万円ずつ買い付けの場合
 配当金再投資なしで16年後 投資額 16,000,000 円
 配当金再投資ありで13年後 投資額 13,000,000 円

実際のところ、為替の問題や税金の問題もありますが、目安として参考になれば幸いです。

値上がり益がもっと高くなる場合は、もっと早く達成することもできそうです。

逆に下がる場合は、時間がかかりますが、、。

ただ貯金しているだけでは、入ってこないお金ですので、毎月4万、5万貯金するんだったら、高配当ETFに回すのは全然アリですね。

ただETFをはじめとする株式投資は、リスクを伴うリスク資産であることを忘れずに、無リスク資産、現金資産とのバランスも大事です。

 

楽天証券でのETFの買い方の解説はこちらをどうぞ。

 

SPYDの基本情報まとめはこちら。

 

アキゾラが買っているSPYDをはじめとする高配当の米国株式ETFの配当金の受け取り状況は、こちらから確認できますので、よろしければどうぞ。

 

ではでは!

海外ETFヒント複利の効果資産運用
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この記事を書いた人
アキゾラ

アラフォー独身女子。
プログラマとして働きながら、主にインデックス投資による資産運用実践中。
趣味は筋トレ、特に尻トレをメインに筋トレtipsを研究。筋トレインストラクター資格保有。あとブログで言及することはあんまりないけどゲーム好き。
情報処理系では情報処理安全確保支援士試験合格(登録なし)
資産運用のこと(主に状況報告)、筋トレや美容、たまにプログラマ関連のこと綴ってます。
筋トレなんかは特に論文ベース、その他も基本的には実体験ベースでブログ書くことが多いです。
気になったことや好きなことはとことん調べて勉強していくタイプですが、飽きるとそっぽ向きますw

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